エンジン01オープンカレッジでスポーツも存在感

2015年3月28日

 エンジン01文化戦略会議のオープンカレッジin富山が27―29日、富山大学などで開かれています。スポーツに関する講義も数多く実施されており、そのひとつ「どうなんだ、新国立競技場」を聴講してきました。

 脳科学者の茂木健一郎氏が司会役となり、建築家の今川憲英、瀬戸川雅義、竹山聖の3氏、スポーツライターの玉木正之氏がトークセッションを行いました。ラグビーW杯、東京五輪に向けて建設される新国立競技場は、巨額の建設費や景観をはじめとする周辺環境への影響など多くの課題が挙げられています。講義では現行案に決定するまでのプロセスから振り返り、問題点を洗い出して討議しました。

 玉木氏が嘆いたのは、コンサートの開催などマルチユースが想定され本来優先されるべきスポーツへの配慮が不足している点。例として練習用のサブトラックがなく東京五輪では仮設されることなどを説明し、屋根付きになったのもコンサートのためであり運営費を賄う必要性からとの見方を紹介していました。議論は政策決定のあり方やスポーツとマスコミの関係などにも及び、あっというまに予定の90分が過ぎました。

 29日には有森裕子氏プロデュースの駅伝大会が富岩運河環水公園であり、エンジン01会員の著名人も参加するそうです。また30日には高岡市でもオープンカレッジセミナーがあり、アスリートをテーマにした講義も予定されています。

エンジン01文化戦略会議オープンカレッジin富山