初マラソンの大阪で再起への一歩

2015年1月25日

 大阪国際女子マラソンが25日にあり、野尻あずさ選手(ヒラツカリース、富山市在住)は16位に終わりました。世界選手権の代表を目指している野尻選手は、来月22日の東京マラソンに照準を合わせて調整途中だったこともあり、スタート直後から先頭集団に離されて苦しいレースでした。

 野尻選手は昨年11月16日の横浜国際女子マラソンで5位と振るわず世界選手権代表の内定を逃し、急きょ今大会への出場を決めました。一線級のランナーとしては異例ともいえる短いレース間隔ですが、東京マラソンに向けたトレーニングの一環として意義があると考えたそうです。「レース中に必ず何度かある苦しい場面でどう対応するか経験を積みたかった」。また、勝負をかけて敗れた横浜国際から再起を図るためにも「初マラソンを走った大阪で、(自分の原点でもある)『楽しむ』という気持ちを思い出したかった」と話します。

 足に痛みもあったそうで本人が予想した以上に厳しい展開になりましたが「最後まであきらめずに走り切る。それが先々につながる」と言い聞かせて粘り、ラストはピッチを上げて笑顔でゴールインしました。来週末も香川丸亀国際ハーフマラソンへの出場を予定しており、「やり残したことがないようにやっていきたい」と独自路線で代表権を目指します。