谷井選手、故郷の滑川市役所で世界陸上銅メダル獲得を報告
「リオ五輪では金メダル争いをしたい!」
陸上の世界選手権男子50キロ競歩で銅メダルを獲得した谷井孝行選手(自衛隊体育学校)が24日、滑川市役所を訪問し、日大陸上競技部の先輩でもある上田昌孝市長らから祝福を受けました。谷井選手は「今回の世界選手権では『メダルを獲りたい』と頑張ったけれど、リオ五輪では金メダル争いに加わりたい!」と述べました。
銅メダルを披露した谷井選手は、久々の帰郷の喜びを次のように語り、リオ五輪への意気込みを新たにしました。
「滑川市内で練習していると、多くの人から『頑張ったね』と祝福を受けました。何よりうれしかったのは、小学生が自分の姿を見て、『競歩は両足が浮いたらだめなんだよね』と言ってくれたことです。マイナーな競歩という競技が、少しずつ理解されていることを実感しました。リオ五輪に向けてはまだまだレベルアップしなければ、メダルを獲ることは難しいでしょう。今後は来年2月に20キロ、4月に50キロのレースに出場します。いずれもリオ五輪に向けて、20キロはスピード強化、50キロは自己ベスト更新を目標に掲げて臨みます。ここまで競技を続けてきて、プレッシャーも味方にできるようになりました。リオ五輪では銅以上のメダルを狙います」
高岡向陵高校1年の時、長距離選手だった谷井選手は、故障のため競歩に転じ、日本のトップウオーカーに成長しました。4大会連続の五輪出場を決め、「あきらめなければ、こういう結果を得られる」という言葉には、不屈の戦いを続けてきたアスリートならではの重みがあります。