県高校総体スタート/陸上は好記録が続出

2015年6月1日
男子200m決勝

 県高校総体が始まりました。今週末の6-8日が中心会期となっており、県内各地で各競技が行われます。近畿で行われるインターハイを目指す若者たちの熱戦に注目です。
※富山県高校体育連盟HP http://www.tym.ed.jp/c47/

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 中心会期に先立って1日まで開催された陸上の最終日を取材しました。
 初日の30日には男子走り幅跳びで谷内剣選手(富山)が7m46の、2日目には男子400mリレーで富山商(飛山大河、元尾海渡、冨永悠太、福島聖の4選手)が41秒46の県高校新記録をマークしています。
 この日も男子200mで富山商の福島聖選手が21秒63(追い風1.9m)の好タイムで優勝し、100m、リレーとの3種目制覇を達成しました。ちなみにこの種目の県高校記録はアトランタ五輪に出場した大森盛一さんが伏木在学の1990年にマークした21秒52。福島選手はまだ1年生でこれからのさらなる記録短縮に期待がかかります。

 女子では3000mを制した絹野紗月選手(高岡商)が約1時間半後に行われた800m決勝にも登場。2周目に力強い走りで抜け出して優勝し、初日の1500mと合わせて中長距離3冠に輝きました。絹野選手は「3冠を目標にしてきたのでうれしいです。きつかったですが達成感がすごくあります。結果を出すことで応援にこたえたいと思っていたのでよかったです。インターハイ出場を目指して北信越大会で頑張ります」と話していました。
 陸上は各種目の6位までが北信越大会に進み、そこでまた6位までに入るとインターハイに出場できます。6月19-21日に新潟のビックスワンで行われる北信越大会での健闘を期待しましょう。

 大会3日間の最終種目は男女の1600mリレー。県内すべての陸上部員たちの注目がトラックに集まり、出場する仲間たちへの声援がスタジアムに響きます。その中で女子は近年力をつけている呉羽が、男子は強豪の龍谷富山がいずれも大会新で優勝しました。
 このマイルリレーの優勝校にはカップが贈られますが、男子のものはかなりの年代もののよう。後援する読売新聞社が贈呈したものらしく、社主・正力松太郎と刻まれていました。
 学校対抗で入賞得点を競う総合では男子は富山商が3年連続35度目、女子は水橋が11年ぶり4度目の優勝を果たしました。

 閉会式の後は各校がそれぞれ集まり記念撮影をするなどしていました。スマートフォンで記念の動画を撮影するチームがあり、最後にみんなでトラックに一礼をしたり、ゆっくり一周したりする学校もありました。スポーツで頑張ってきた高校生にとって県高校総体は節目の大会。この日で部活を引退する者も少なくないでしょう。多くの生徒たちが名残を惜しむように交流を深めていました。

女子800m決勝
男子マイルリレー表彰式
トラックに一礼