西村選手(富山第一高)がJ1仙台に加入

2014年12月22日

 富山第一高校3年でサッカー部主将のFW西村拓真選手がJリーグの仙台に加入することが22日に発表され、同校で記者会見が行われました。西村選手は「ベガルタ仙台でプロ選手としてスタートできることをうれしく思う。早くチームに溶け込んでレギュラー争いに加わり、活躍できるように頑張る」と決意を述べました。

 今年1月の全国高校選手権優勝に貢献した西村選手はゴールを狙う積極性やシュート精度が持ち味で勝負強い。今季のU-18プレミアリーグWESTでも得点ランキング4位の10得点を挙げています。

 会見に同席した仙台の古矢武士強化部長は「(U-18プレミアリーグの)試合を見てひと目ぼれした。技術の上手い下手では評価できない何かを持っている。物怖じせず、身体的なバランスも良い。もちろんこれから伸びなければいけないが、最も鍛えにくいところを彼は備えている」と高く評価。「今月、仙台で練習に参加してもらった際、シュート練習で選手たちが次々と連続して決めて、10本、11本と数えだした。安全なプレーを選びだした者もいた中で彼は思い切ったプレーをしてしっかりゴールを決めた」とのエピソードも紹介しました。

 同校サッカー部の大塚一朗監督は「彼は真面目でストイック。誰よりも練習する姿にチームメートも刺激を受けていた。(今季限りで引退した同校OBの)柳沢選手も『(彼が仙台の練習に参加した時に)グラウンドに早く出てきてボールを触っている姿を見て自分に重なるものを感じた』と言っていた」と話します。

 西村選手は中学卒業まで名古屋市で暮らし、富山市出身の父親が故郷に転勤になったこともあり富山第一高校に進学。父は大塚監督と高校で同級生だったそうです。縁あって移り住んだ富山でプロになる夢をかなえました。「全国優勝できたことはもちろん、その次の学年としてプレッシャーを感じながらやれたのもよい経験だった。中学時代はJクラブのユースにも入れなかったのに、体力的にも精神的にも成長できて実力がついた。プロ選手としての勝負はこれから始まる。活躍できるように努力したい」と話しています。