全日本総合バドミントン選手権の取材に行ってきました。

　各種目の決勝が７日、代々木第二体育館であり、男子シングルで佐々木翔選手（トナミ運輸）が７年ぶり２度目の優勝を飾りました。

　ロンドン五輪代表の佐々木選手はベテランらしい緩急をきかせたラリーで若手選手を圧倒して21－11、21－19でストレート勝ちを収めました。同種目では30年前に31歳の選手が優勝していますが、佐々木選手は32歳で当時の記録を上回りました。

　「毎朝、二上山をランニングすることが体力強化に役立っている。今日の試合も山登りをイメージしながら戦った。なにかのきっかけで一気に崩れてしまうこともあるので、（一歩ずつ進むように）一つひとつのプレーを大事にして登り切らなければいけないと言い聞かせていた」と話しています。

　これまではサウスポーからの強打が一番の武器でしたが、今年は打球のコントロールを向上させるためラケットの握り方を変えてトレーニングしてきたそうです。

　「（年齢とともに）力が少しずつ下がるようなら惰性で競技を続けるつもりはない。理想はもっと高い所にあって、まだ強くなれると思っている」。２年後のリオ五輪への出場権をつかむべく、来年は世界ランキング上位進出を目指していきます。

　トナミ運輸勢はほかにも男子ダブルスで平田典靖選手・橋本博且選手のペアが準優勝し、混合ダブルスでは嘉村健士選手が米元小春選手（秋田・北都銀行）とのペアで準優勝しました。