春のセンバツを目指す高校野球の秋季大会が行われています。19、20日に３回戦がありベスト８が決定。県内で来月開催の北信越大会には準決勝に進んだ４校が出場します。

　19日の高岡市城光寺球場の第２試合では、南砺福光がシード校の新湊を１－０で下して準々決勝に進出。選手12人の小所帯ながら山本励投手を中心にまとまりがよく、目標のひとつである北信越出場へあと１勝に迫りました。

　南砺福光の山本投手は右の本格派。力感あふれるフォームから直球とスライダーを投げ分け、夏４強の経験メンバーもいた新湊打線を４安打、２四球、７三振に抑えました。「大変うれしいです。勝つためには最少失点で抑えるしかないと思っていましたが、運よく無失点で抑えることができました。今日はスライダーの切れがよかったと思います。（自身の犠飛で６回に先制し）残り９人を絶対抑えようという気持ちでした」と話します。

　キャプテンの中西廉三塁手は「レイ（山本選手）のおかげです。あんなに良いピッチングをされると野手だって気持ちが高まりますし、体が動きました。（夏の大会後に３年生８人が抜けて選手が12人になり）人数は少ないですが逆にまとまりやすいとも言えます。声を出すことを大事にして練習してきました。次の試合はエラーをせずにチャンスで１本を出し接戦に持ち込みたいです」と話しました。

　南砺福光は2010年秋の１勝を最後に県大会で勝利がありませんでした。翌年春に着任した27歳の高橋将志監督もこの秋が初勝利。「２回戦の呉羽戦で緊迫したゲームを経験できたのが生きたと感じます。人数が少ないと一人ひとりの果たすべき役割が大きくなりますが、前向きな気持ちで向き合ってくれています」と選手をほめていました。

※県高校野球連盟HP
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