グラウジーズ黒田社長が学生に夢を語る
bjリーグ富山グラウジーズの黒田祐社長が11日、富山大学教養教育の講義「職業と人生(地域と人間)」の講師を務め、同大の1年生約150人にプロスポーツチームのマネジメントについて話しました。
黒田社長は信州大学在学時に長野五輪による地域の盛り上がりを体験したことがスポーツを仕事にする原点だと自己紹介。2009年にグラウジーズの社長に就任してから赤字圧縮のために経費削減の努力を続けたこと、2011年に現在チームの柱となっている城宝匡史選手を獲得するなど攻めの経営に転じて収入増を目指したこと、その結果として黒字化を果たし、昨季は過去最高3位の好成績を収めたことなどを説明しました。
今季目指している日本一や、将来の日本代表、五輪出場選手、NBA選手の輩出を夢として挙げたほか、「グラウジーズの専用アリーナを造りたい。大学のそばなら路面電車で多くの人が見に来られる」とも。「夢はひとりじゃ達成できない。だからこのようにいろんな人に夢を話している。10年後にはみなさんと一緒に仕事をしているかもしれない」と静かな口調で熱き想いを伝えていました。
今回の講義のために、学生が今月20・21日のホームゲームに持参するとチケット料金が割引になるチラシを用意して配布し、「現在地区1位の岩手との大事な試合なのでぜひ応援に来てほしい」と機会を捉えたPRも欠かしません。「今日の講義を聞いてグラウジーズの試合を見たくなった人は起立して」と呼び掛け、その学生へのチケットプレゼントを即決する場面もあり、バイタリティーとサービス精神を発揮して若者の心をつかんでいる様子でした。