急がれる改革/バスケットボール

 昨日12月1日、バスケットボール男子のナショナルリーグ(NBL)は、旧運営会社が経営難に陥ったためリーグの管理下に置かれているつくばロボッツから、元日本代表の岡田優介ら大量11選手が自由契約になったと発表した。
 残る4選手では試合ができず、チーム存続が危ぶまれる事態。つくばロボッツは、富山グラウジーズ所属の田中選手も昨年まで所属したチーム。移籍したとはいえ、仲間の状況を考えると今のグラウジーズの好調も簡単に喜べないはず。

 NBLは11月末を期限に、選手と新たな運営法人との契約交渉を進めていたが、11選手と合意に至らなかった。NBL関係者によると、チームがリーグ戦に参加するためには最低10人を登録する必要があり、つくばロボッツのシーズン中の離脱を避けるため、新たな選手の獲得を目指し動いているようだが、直前にあったFIBAからのリーグ未統合の制裁による国際試合停止など、バスケ界の最近世に出るニュースは暗く思いものばかり。

 問題解決をいつも先送りにし、上層部の利権を追求してきたJBAの体質がここにきて露呈してきた。

 富山県だけをみても宮城 明成高校 八村選手(奥田中出身)、筑波大学 馬場選手(富山第一出身)などは各カテゴリーの全日本選抜スターティングメンバー。このままの体質では有能なバスケボール選手が埋もれるだけではなく、バスケボールを職業として夢をみる次世代のプレーヤーも産まれない。

 体質改善は長年にわたって動いても無理だったこと。日本人のみではもはや不可能。一刻も早くFIBAを中心に体制を整え子供達の夢が膨らむスポーツに発展してほしいものだ。