【連載②】バレーボールを通じて得た“財産”を記しておきたい!

井城斎加さんにとってバレーボールとは? 現在、2児の母であり、家事をこなし、高校の講師として教壇に立つ井城さん。自身の歩みを振り返り、なぜ執筆を思い立ったのか? 「はじめに」でその心境を語っている。本のタイトルに込めた思いも紹介したい。

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【井城斎加さんのバレーボール競技者としての経験をまとめた著書『常に今に全力を尽くせ』より抜粋】
・はじめに
小学3年生でバレーボールを始めて以来、バレーボールを通じてたくさんのことを学び、たくさんの人とつながり、かけがえのない財産を得てきました。
とりわけ、日本一を目指してひたすらバレーボールと自分に向き合った高校での3年間は、今でも夢に出てくるほどの強烈な体験でもあり、その中で学んだことが今の自分をつくっていると言っても過言ではありません。
あの時私は何を学び、それを今どう活かしていくことができるのだろうか?
歳月を経て、新たな視点から、かつての教えや体験を、楽しくじっくり紐解いていくうちに、たくさんの宝物を見つけ、深い学びを得ることができました。
親となり指導者ともなった今、この体験を記すことで、子どもたちをはじめ、たくさんの人たちのお役に立てたら幸いに思います。

・常に今に全力を尽くせ
「常に「今」に全力を尽くせ」これが、私の高校時代バレー部のモットーでした。過去と未来の狭間の「今」を大切に、全力を尽くしていけば、必ずそれが未来に繋がっていくという意味です。コントロールできるのは今この一瞬の自分の行動のみ。プレー面でも、失敗をひきずるのでもなく、結果を期待するのでもなく、いつも「この1球、この1点」に集中する。「今に集中する」という考え方には、その後の私の人生でも何度も助けられました。結果を心配する前に今できることに集中する。そうすることで自然に道が開けてくる。先のことが不安になったらいつも言い聞かせている言葉です。

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《井城斎加さんの略歴》
 いいき・いつか 1981年長崎県五島市生まれ。小学3年からバレーボールを始め、九州文化学園高(長崎)時代は、2年時に全国高校総体と国体で2位、主将を務めた3年時は全国高校総体3位、ベスト6(優秀選手賞)に選ばれる。筑波大体育専門学群卒。結婚を機に富山市在住。2016年3月に著書『常に今に全力を尽くせ』(税込1,500円)を発刊。

・問い合わせ・著書の購入は井城さんまで。
メールアドレス:takashima5it@gmail.com
本の購入:http://mai1999.buyshop.jp/