シンクロ井村雅代コーチが南砺で講演

「五輪に魔物はいません! 勝つべき人が勝つ舞台なのです」

 シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチの井村雅代さんによる講演会は12月3日、南砺市の福野文化創造センターで開かれ、約700人を前に「リオオリンピックにはこんなドラマが渦巻いていた!」というテーマでリオ五輪の舞台裏や、選手育成の苦労などについて話しました。

100148_01.jpg「五輪開幕直前にウオーミングアッププールの水がなくなったんですよ。信じられますか? でも“こんなのおかしい”と言っていても始まらない。どんな悪条件の中でも金メダリストは出るのです。五輪に魔物はいません。勝つべき人が勝つ舞台です」

「2014年4月に日本ヘッドコーチに復帰した際、選手と言葉が通じないと思いました。宇宙人だと思うほど、言葉の真意を理解してもらえなかった。でも選手も私に対してそう思っていたと思います」

「リオ五輪で選手が着た衣装には1000個のスワロフスキーが付いています。それはそれぞれの選手のお母さんに縫い付けてもらった。戦いの場では支えが力になるから。私の母から聞いた戦争中の“千人針”の話からですよ」

マシンガントークによる「井村語録」は、心を打つメッセージばかりでした。講演の詳細な内容は「Truth」2017年冬号に掲載しています。